まずは普通の検査です。視力障害の原因が白内障なら、説明の上、手術予定日の決定をします。
手術後は必ず通院が必要になり、期間は1年間ほどです。
一般的な通院スケジュールとしては、術後翌日、翌々日、5日目、2週間目、3週間目というペースから、数ヶ月置きで通院することになります。
手術についての検査を済ませ、白内障手術についての説明を受けたあと、手術当日を迎えます。
当日は、手術自体は約5、6分で終わりですが、手術前の準備と手術後の説明で2時間ほどです。
具体的には、まず痛みのない点眼麻酔をかけます。次に角膜(黒目)の部分に2箇所(約2mm~3mmと1mm)、小さく切開をします。水晶体を包んでいる袋の前側(前嚢)を円の形に切り取ったあと、超音波で、水晶体の中身を砕いて吸引、周りの袋だけを残します。
最後に、残した袋の中に眼内レンズ(IOL)を挿入して終了です。
緑内障の治療は基本的に通院治療になり、1~2カ月に1度程度通院して、検査や投薬を受ける必要があります。
但しこれを行っても、緑内障が治ることはないと言われています。
緑内障はだんだん視野が狭まる病気なため、残っている視野を維持することが緑内障の治療です。点眼液を使って眼圧を下げることで進行を抑制できます。
治療の明確な期間は定まっておらず、一生涯続きます。
治療中の点眼薬の効果、障害の進み具合は個人差があります。
参照元:医療法人社団 海仁/緑内障についてのQ&A(https://www.kaiya-eyes.com/treatment/disease/glaucoma/faq/) 参照元:東戸塚田園眼科クリニック/緑内障治療Q&A(https://www.denen-ganka.com/glaucoma-qa.html)
点眼治療で眼圧が下がらない場合に手術をおこないます。
房水の流れを妨げている部分を切開し流路をつくって房水が流れやすくします。手術時間は約30分から1時間ほどです。
流出路手術は、房水と言われる眼内の水を排出する管のふたを取り除く手術になります。早期に回復が可能な手術翌日の出血が少ない方法です。
しかしながら、流出路手術では十分な効果が出ないときにおこなうのが、濾過手術です。より強い眼圧降下を期待できる手術で、房水を排出する経路そのものをつくる手術になります。
手術後に痛みが出ないような縫合、手術後にすぐ低眼圧が起きないような工夫を施すことで、早期回復が可能となっています。
病的飛蚊症の場合の治療の期間は、10~15分ほどのレーザー治療を行う日帰り手術になる場合が多いです。
入院する場合の期間は1~2週間程度。手術後も定期検診は必要になる場合があります。
目の中に飛んでいる墨のようなものが見えはじめたら、すぐに受診したあと、2ヶ月くらいあとにも再度眼科を受診しましょう。加齢などによるものならほぼ問題はありませんが、網膜裂孔などがないか、みてもらうと安心です。
参照元:森井眼科医院/飛蚊症レーザー治療(https://morii-ganka.jp/advanced/hibunsyou/) 参照元:ツカザキ病院/飛蚊症について(https://www.tsukazaki-hp.jp/care/ophthalmology/floater)
飛蚊症の日帰り手術はレーザー治療でおこないます。
すべての飛蚊症のタイプに適しているわけではありませんが、レーザー光を照射、飛蚊症の原因となる硝子体中の濁りを蒸散させ、症状を軽くします。
点眼麻酔をつかい、1回あたりの所要時間は15分から20分ほど。
十分な治療結果を得るには、複数回の治療が必要な場合があります。
黄斑変性症にはいくつかの治療法があり、それぞれ期間が異なります。
ルセンティス療法の場合、最初の3カ月間は1カ月に1回のペースで注射します。それ以降は定期的に検査を受けながら、約2~3カ月に1回のペースで注射。
PDTの場合は、光に反応する薬剤を腕の静脈から10分ほどかけて注射し、その後、数分かけて非加熱性のレーザーを病変部にあて、脈絡膜新生血管の閉塞を促します。病態によっては複数回の治療が必要です。
治療後最低2日間は、皮膚や眼を日光などの強い光から保護する必要があります。また、極力5日目までは注意が必要で、できればこの期間は入院することが望ましいです。
治療の期間は人により、定期的な眼科受診が必要です。
参照元:林眼科病院/加齢黄斑変性症(http://www.hayashi.or.jp/disease/detail/masterid/63/) 参照元:多根記念眼科病院/加齢性黄班変性症(http://tanemem.com/chiryo/other/kareisei/index.html)
従来は抗血管新生薬療法、光線力学的療法、レーザー光凝固術などの治療がおこなわれていましたが、抗VEGF剤硝子体注射が一般的です。
VEGFの働きをおさえ新生血管を弱らせ症状が進行するのを防ぐ効果があります。
滲出型加齢黄斑変性症に対する治療法です。一般的に、注射は外来通院で行います。
点眼麻酔をして注射を白目の部分から眼球内部を満たす硝子体に実施します。月1回3か月注射するスケジュールが一般的ですが、注射の階数は症状により違います。
また、注射日当日前後3日ほどは抗菌薬の点眼が必要です。注射をした翌日も来院する必要があります。
近視/遠視・乱視の手術は日帰りで行うことが多いです。
施術方法も複数あり、レーシック手術・ICL手術に代表される手術や、オルソケラトロジーという矯正法なども存在。
レーシック手術の場合は日帰り手術を実施。手術を受ける前に事前検査をおこないますが、検査時間は2時間〜2時間半ほどかかります。
ICLも日帰りができますが、術後3日目・1週間・1カ月・6カ月・1年の間隔で検診を受けるケースが多いです。
眼内コンタクトレンズ治療は、角膜を削らない視力矯正法で、レンズを目の中に入れて視力を矯正する治療法です。柔らかい無色透明な素材のレンズを器具で目に入れます。
点眼麻酔でおこなうため痛みはありません。
傷口が約3ミリと小さく回復が早いため、日帰り手術が可能です。縫合や抜糸の必要もありませんが、緑内障や白内障、全身疾患のない近視や乱視の方が対象になります。
レーシック手術は日帰りができる近視や遠視の手術。
2時間~長くても3時間程度で終了する物だと言われています。
術後、通常は半永久的な期間、効果が続きます。
安全性や手術の精度を高める手術の前に行う適応検査があり、その結果をもとに安全に手術できる状態かどうかを判断していきます。
手術前には前回の診察時と眼の状態に変わりないか再度検査をし、問題がなければ手術ができます。
手術は日帰りで10分程度。点眼麻酔でおこなうため、痛みもほとんどありません。術後は手術翌日、期間をあけて数か月に渡り通院する必要があります。
ICL(アイシーエル)は、小さいレンズを目に移植し、近視や乱視を矯正。視力を回復させる視力矯正手術になります。
準備として、コンタクトレンズの使用を中止しないといけません。ソフトレンズなら10日間ほど。ハードレンズなら3週間以上の期間、使用禁止です。
手術前に検査として、視力検査やICLサイズ決定検査などがあります。手術前診察では、点眼薬や当日の注意を説明されます。
レンズの取り寄せに約1~2か月ほど。手術後検査として、翌日、3日後、1週間後、1か月後、3か月後、半年後、1年後に検査を受けます。
ICL日帰り手術の流れとしては、手術自体の時間は片方の目で10分ほどです。
痛みのない点眼麻酔を実施したあとに、角膜の切開をし、強膜と角膜の境目を約3mm切開して、ICLを挿入します。レンズの位置を調整し、虹彩と水晶体の間で固定させます。
その後、点眼で瞳孔を縮めて終わりです。切った角膜は自然に治るため縫合も必要ないです。
結膜炎は白目とまぶたの裏側の結膜が、赤く充血して炎症を起こすことをいいます。
細菌性結膜炎、ウィルス性結膜炎、アレルギーで起こるアレルギー性結膜炎など、色々な種類があり、その中でも流行性角結膜炎ははやり目ともいわれるものです。
感染してから1、2週間経ってから、症状が出て、目がゴロゴロしたり、充血があったり、目やにがたくさん出たりといった特徴があります。
大体は治るのに1週間から1か月ほどかかるといわれています。
結膜炎の手術の情報は記載がありませんでした。
翼状片では点眼などで治療を行いますが、小さければ2,3週間程度、少し大きければ1,2か月ほどかかると言われています。
場合によっては数か月間に渡る場合も。点眼治療で経過をみても充血が減らない場合は、手術をしたほうがよいでしょう。
ある程度の大きさになったところで角膜に侵入した翼状片の組織を取る手術をします。
手術時間自体は点眼麻酔と注射での麻酔で、15分から20分程度。日帰りで手術が可能です。
当日と翌日は目の痛みを感じる可能性があるため、鎮痛剤を飲む必要も出てくるかもしれません。2、3日で違和感や痛みも少なくなってくるでしょう。
手術後1週間は、水が目の中に入らないようにします。
手術時間は、外眼筋一つにつき約45分程度。
手術後の通院は、手術翌日・手術後1週間後・手術後3週間後と定期的な受診が必要だと言われています。
斜視の治療は、成人の場合、局所麻酔で日帰り手術が可能です。目を動かす筋肉のついている位置を手術で調整することにより、眼の位置を良くしていきます。
手術時間自体は1つの筋肉について20分から30分ほど。手術日より前に数回、手術日、手術後に数回受診する必要があります。
一般的には、術後翌日から入浴、洗顔も可能ですが、目が赤くなる状態がしばらく続きます。
1か月くらいすれば、充血部分もほとんど目立たなくなるでしょう。
まぶたが赤く腫れ上がる症状などが表れるものもらい。
大きくわけて2種類あり、点眼や内服薬による治療のものと、手術が必要なものとあります。
一般的には、抗生物質の点眼薬や眼軟膏などを用いて、2、3日ほどで症状が軽くなります。4、5日くらいすれば治るのが通常です。
症状が出てからそのままにすると、進行してしまい薬だけでは治らなくなることもあります。2日みて改善しなければ受診しましょう。
手術をした場合、術後はまぶたに内出血のあざができるかもしれませんが、1週間ほどで治ります。
膿がたまり肥大した場合、しこりが残ってしまっている場合は切開手術をおこなう必要があります。
局所麻酔の注射をまぶたにしたあと、まぶたの裏側から切開します。手術自体はほとんど痛くなく傷あとは残りません。
麻酔が効くまでに5分から10分程度。切開手術に10分から20分ほどで、所要時間は5分から30分程度をみておきましょう。
それぞれの病気ごとに日帰り手術は可能ではありますが、病気によっては手術前の準備、手術後の通院とある程度の期間がかかります。
手術自体は1時間かからなくても、病気によっては眼帯をして帰るため、家族の付き添いも必要になります。